2013年12月27日 東京ドームその2
2013年 12月 31日
今しがた大滝詠一さんの訃報に接し、改めてシローさんを含めたタイガースの6人全員が揃ってくれたことの幸せを感じずにはいられません。今回のツアーに関して偉そうにご託を述べていられるのも、みんな元気でいてくれるからこそ。
閑話休題。ここで虎じゃなくて猫。
18:40
ついに開演!
演奏はお世辞にも上手くはないけど、まあどうひいき目に見たって下手だけど、そんなことはこの際どうでもよろしい。人間の声、ギター2本、ベース、ドラムスであんなにもエキサイティングな音を響かせることができるのか、それを教えてくれました。それもあの大箱のドームでですよ。本当にありがとう。完成度の高い作り込まれたコンサートも楽しい。でも今回のタイガースの音こそが、バンドの音の原点じゃないかと思います。
というのも、昨年フジテレビで深夜に“Gimme Shelter”放映されたの見たんですね。中学時代、テアトル渋谷に通ってこの映画ばかり見てた思い出がある(いつも『バングラデシュのコンサート』と2本立て)。ビデオソフトもなかった時代ですから、ストーンズのライブステージを目に焼き付けたかったら映画館に通うしかなかった。Gimme Shelterっていうのはストーンズ69年の全米ツアーの記録映画でして、だからもちろんサポートなんて入ってません(イアン・スチュワートは弾いてたかも)。つまりタイガースと同じ編成。確かにミック・テイラーはめちゃ上手いですよ(その上美少年。今では超恰幅のいいおっさん)。でもキースは臆面もなくジャカジャカかき鳴らしているし。その時のストーンズの音がここ半年くらい耳に残っていて、「ああ、こんな編成のバンド、こんなプリミティブな音、もう2度と聴けないのかなあ」とかひとりしんみりしていました。
ところがそれをこれまた臆面もなくやってのけたのが、幼い私の王子様だったあのタイガースのお兄さんたちというこの不思議。感謝の言葉しかありません。洋楽のカバー曲は元々ミニマムな編成のバンドから派生した曲ですから、無理なく演奏できたかもしれない。自然な感じで進行してました(その点ストリングスを多用したオリジナル曲のほう、タローさんがそのあたりすべて譜面にしてくれたそうだけど、それも含めて苦労も多かったはず)。
ワタクシ的に前半のベストは最後の“Under My Thumb”。この曲に限らず洋楽のカバーどの曲も“ザ・タイガース”というバンドの演奏、スタイルになっていたのがすごかった。“Under My Thumb”は特にそう。もちろん歌手の卓越した力量に負っている部分も大きいと感じたけど、ステージングもかっこよかったし、きゃーきゃー言っちゃった。
ピーは『ヘンリー8世君』を歌わなければ神だった。ジョン・レノン風な帽子かぶってドラム叩きながら歌ったのも素敵だったし、昔より歌も上手くなっていた。しかしそれでもヘンリー8世君やっちゃうのがピーなわけで、元ピー大好き少女としては、それを含めて受け入れなければなるまい。
最後にシローさんの登場について。
これから介護に担い手になるであろう若い世代の皆さん!介護の現場で、たとえばレクリエーションなどの場があって、「何歌ってもらおうかな~」とか思ったら、覚えておいて欲しいことがひとつ。
団塊世代の老人たちが好きなのは、これなんですよ。唱歌でも演歌でも歌謡曲でもオペラのアリアでもなく、ビートルズ! 私の世代もたぶんそうなんだと思います。その下の世代に関しては正直分かりかねますけど。もちろん個人差もあるし地域差もあるでしょう。しかしたとえボケて、たった今ゴハン食べたことすら覚えていなくたって、Yesterdayの歌詞なら彼らは覚えている。脳細胞の最後の1個にまでYesterdayがすり込まれている人たちが、これから介護の受け手になるのです。
(とはいえ、一緒に歌うなら同じビートルズでももっと明るい曲がいいわな)
いやいや、シローさんはボケていなかったですよ。出てきた時は正直唖然としたけど、彼はしっかりしてた。だからこそ身体が利かないのは余計辛いのではないかと…。前と同じに戻るのは無理としても、シローさんがそれなりに楽しくそれなりに健康で暮らせますように。またみんなの前に姿を見せてくれますように。ミヤネヤでいじられるのが楽しいのなら、それはそれで構いませんから。
ここで30分のトイレ休憩。「30分」という場内アナウンスを聞いた時には、会場どよめいていましたよ。「えええええええーーーーーっ!?」みたいに。ただ向学のためにのぞきに行った外野のトイレは、そんなに混んでいなかった。
トイレの話で一応締めます。
閑話休題。ここで虎じゃなくて猫。
18:40
ついに開演!
演奏はお世辞にも上手くはないけど、まあどうひいき目に見たって下手だけど、そんなことはこの際どうでもよろしい。人間の声、ギター2本、ベース、ドラムスであんなにもエキサイティングな音を響かせることができるのか、それを教えてくれました。それもあの大箱のドームでですよ。本当にありがとう。完成度の高い作り込まれたコンサートも楽しい。でも今回のタイガースの音こそが、バンドの音の原点じゃないかと思います。
というのも、昨年フジテレビで深夜に“Gimme Shelter”放映されたの見たんですね。中学時代、テアトル渋谷に通ってこの映画ばかり見てた思い出がある(いつも『バングラデシュのコンサート』と2本立て)。ビデオソフトもなかった時代ですから、ストーンズのライブステージを目に焼き付けたかったら映画館に通うしかなかった。Gimme Shelterっていうのはストーンズ69年の全米ツアーの記録映画でして、だからもちろんサポートなんて入ってません(イアン・スチュワートは弾いてたかも)。つまりタイガースと同じ編成。確かにミック・テイラーはめちゃ上手いですよ(その上美少年。今では超恰幅のいいおっさん)。でもキースは臆面もなくジャカジャカかき鳴らしているし。その時のストーンズの音がここ半年くらい耳に残っていて、「ああ、こんな編成のバンド、こんなプリミティブな音、もう2度と聴けないのかなあ」とかひとりしんみりしていました。
ところがそれをこれまた臆面もなくやってのけたのが、幼い私の王子様だったあのタイガースのお兄さんたちというこの不思議。感謝の言葉しかありません。洋楽のカバー曲は元々ミニマムな編成のバンドから派生した曲ですから、無理なく演奏できたかもしれない。自然な感じで進行してました(その点ストリングスを多用したオリジナル曲のほう、タローさんがそのあたりすべて譜面にしてくれたそうだけど、それも含めて苦労も多かったはず)。
ワタクシ的に前半のベストは最後の“Under My Thumb”。この曲に限らず洋楽のカバーどの曲も“ザ・タイガース”というバンドの演奏、スタイルになっていたのがすごかった。“Under My Thumb”は特にそう。もちろん歌手の卓越した力量に負っている部分も大きいと感じたけど、ステージングもかっこよかったし、きゃーきゃー言っちゃった。
ピーは『ヘンリー8世君』を歌わなければ神だった。ジョン・レノン風な帽子かぶってドラム叩きながら歌ったのも素敵だったし、昔より歌も上手くなっていた。しかしそれでもヘンリー8世君やっちゃうのがピーなわけで、元ピー大好き少女としては、それを含めて受け入れなければなるまい。
最後にシローさんの登場について。
これから介護に担い手になるであろう若い世代の皆さん!介護の現場で、たとえばレクリエーションなどの場があって、「何歌ってもらおうかな~」とか思ったら、覚えておいて欲しいことがひとつ。
団塊世代の老人たちが好きなのは、これなんですよ。唱歌でも演歌でも歌謡曲でもオペラのアリアでもなく、ビートルズ! 私の世代もたぶんそうなんだと思います。その下の世代に関しては正直分かりかねますけど。もちろん個人差もあるし地域差もあるでしょう。しかしたとえボケて、たった今ゴハン食べたことすら覚えていなくたって、Yesterdayの歌詞なら彼らは覚えている。脳細胞の最後の1個にまでYesterdayがすり込まれている人たちが、これから介護の受け手になるのです。
(とはいえ、一緒に歌うなら同じビートルズでももっと明るい曲がいいわな)
いやいや、シローさんはボケていなかったですよ。出てきた時は正直唖然としたけど、彼はしっかりしてた。だからこそ身体が利かないのは余計辛いのではないかと…。前と同じに戻るのは無理としても、シローさんがそれなりに楽しくそれなりに健康で暮らせますように。またみんなの前に姿を見せてくれますように。ミヤネヤでいじられるのが楽しいのなら、それはそれで構いませんから。
ここで30分のトイレ休憩。「30分」という場内アナウンスを聞いた時には、会場どよめいていましたよ。「えええええええーーーーーっ!?」みたいに。ただ向学のためにのぞきに行った外野のトイレは、そんなに混んでいなかった。
トイレの話で一応締めます。
by spinoza_cat
| 2013-12-31 17:26
| ザ・タイガース